億円改装したら何故かお客様が減ったラブホテルからのご相談
こんにちは!
ラブホテル・レジャーホテル経営の専門コンサルタント(株)スパイラルの平田です。
今日は、ラブホテルでは良く行われる「改装」についてお話します。
単純に見える「改装」もやり方を誤ると、思わぬ大問題が起きるので要注意なのです。
では、始まり、始まり~
とある、東京から延びる高速道路のインター近くに位置するラブホテルの社長から、
「数億円かけて全面改装したら、
前よりもお客様が来なくて困った。」
との相談です。
早速、本社に伺って、社長からお話を聞くと「親会社が、この大型ラブホテルを購入して、自分が運営会社の社長として抜擢されたんだが、古くて汚いので全面改装して先月オープンしたんだけど、これが全然ダメで、改装前よりも客が入らなくなってしまい、上からも
『どうにかしろ!』って言われているんだが、何してよいかわからなくって・・・」と憔悴されたご様子でした。
詳しく聞くと、改装を担当していたのは、昔から業界では割と名の通った設計事務所であることが分かりましたし、運営についてもその設計会社の指導を受けていると判明しました。
まぁ、設計事務所が設計施工する事は珍しく無い事ではありますが・・・運営の指導まですると言うのには、いくばくかの懸念を感じます。
社長の話だけでは現場の様子が分かりませんので、「では、後は現場を拝見してからご報告に参ります。」と告げて、後日に改めて現地のラブホテルに行ってみました。
規模については聞いてはいましたが、インターの近くにドーンとそびえるラブホテルの大きさに圧倒されながら、内外部について一日かけて観察してみましたが、これと言って【致命的な問題個所】は見当たりません。
もちろん料金についても「少し高いな」程度にしか感じませんし、改装に数億円もかけたのですから「この程度の料金は普通なのかもしれないな」って程度です。
平田も弊社スタッフも、ラブホテル経営コンサルタントとして長い期間活動していますので《改装しても、改装前と集客が変らない程の致命傷的な問題》が有れば、見逃す事は考えられません。
午前中から調査を始めてから数時間が経過し、もう夕方になりますが、スタッフと協議してもはっきりとした業績低迷の原因が見え来ないのに、もう日が暮れてきました。
我々も、成果を追い続けて珍しく疲れて来たので「今日は、資料を持ち帰って、整理して出直そう!」と提案して、帰る事にしました。
地下の駐車場から、近くの高速道路インターに向け車が向かい、最初の角に差し掛かった時「悔しいなぁ。何かを見落としてるんだよなぁ。」と、スタッフ共々、今まで居た大型ラブホテルを振り返りました。
その時、二人同時に「あっ!」っと声が出ました。
そうです、致命的な問題は外部(外構部)にあったのです。
そこには、今回の改装で作られた《真新しいモニュメント看板》が、ホテルからのスポット照明に輝いて聳え立っていました。
それなのに、料金看板や入口への誘導看板は、逆光となって見えません。
平田としたことが、超凡ミスを犯しました。
『売り上げ低迷の原因となる致命的欠陥』は館内にあると思い込んでいたのです。
実は、後でわかったのですが、この致命的欠陥は『明るい昼間には表れない』のでした。
正確に言えば『わかりにくい』のかもしれませんが、夜になれば一目瞭然の欠陥でした。
すぐに車をホテルに戻し、欠陥個所や善後策を調査し考察した結果!
・ホテル壁面からのスポット照明が明るすぎ、尚且つ、入館するお客さんに向かった逆光となりかなり眩しい。
・モニュメント看板も白地に黒色で文字を書いてあり、その上内部照明が明るいので、夜になるととても読みにくい。
・これだけ明るい照明が有りながら、道路の脇などを照らす足元照明が無くて、逆光とも相まって夜になると道路の境界が見えず車では走りにくい。
・駐車場に通じるスロープ車道も、相互通行なのに暗くて。相手のライトに照らされると眩しくて走れない。
等の欠陥が、すぐに判明しました。
確かにこれでは、お客様に来ては頂けないでしょう。
ハッキリ言えば、大きなモニュメント看板は不要です。
アレは取り外して、プライスプランを明確に読みやすい文字で表示するべきでしょう。
良く、設計士とかデザイナーが「高価で素敵な意匠看板」などを立てますが、アレは単なる「デザイナーの自己満足」なので、売り上げに寄与しません。
弊社は、この事実を纏めさらに改善策を『お困りだった件の雇われ社長』に提出し、施工管理を拝命して改善を行いました。
とは言っても、ホンの4日で300万円程度の軽微な施工で済みましたが、その効果は絶大であり、当初の売上予算をクリアするまで2カ月程度のスピード回復に成功しました。
弊社はその後も、運営管理コンサルタントを拝命致しました。
ラブホテル・レジャーホテル経営の専門コンサルタント(株)スパイラルの平田です。
今日は、ラブホテルでは良く行われる「改装」についてお話します。
単純に見える「改装」もやり方を誤ると、思わぬ大問題が起きるので要注意なのです。
では、始まり、始まり~
とある、東京から延びる高速道路のインター近くに位置するラブホテルの社長から、
「数億円かけて全面改装したら、
前よりもお客様が来なくて困った。」
との相談です。
早速、本社に伺って、社長からお話を聞くと「親会社が、この大型ラブホテルを購入して、自分が運営会社の社長として抜擢されたんだが、古くて汚いので全面改装して先月オープンしたんだけど、これが全然ダメで、改装前よりも客が入らなくなってしまい、上からも
『どうにかしろ!』って言われているんだが、何してよいかわからなくって・・・」と憔悴されたご様子でした。
詳しく聞くと、改装を担当していたのは、昔から業界では割と名の通った設計事務所であることが分かりましたし、運営についてもその設計会社の指導を受けていると判明しました。
まぁ、設計事務所が設計施工する事は珍しく無い事ではありますが・・・運営の指導まですると言うのには、いくばくかの懸念を感じます。
社長の話だけでは現場の様子が分かりませんので、「では、後は現場を拝見してからご報告に参ります。」と告げて、後日に改めて現地のラブホテルに行ってみました。
規模については聞いてはいましたが、インターの近くにドーンとそびえるラブホテルの大きさに圧倒されながら、内外部について一日かけて観察してみましたが、これと言って【致命的な問題個所】は見当たりません。
もちろん料金についても「少し高いな」程度にしか感じませんし、改装に数億円もかけたのですから「この程度の料金は普通なのかもしれないな」って程度です。
平田も弊社スタッフも、ラブホテル経営コンサルタントとして長い期間活動していますので《改装しても、改装前と集客が変らない程の致命傷的な問題》が有れば、見逃す事は考えられません。
午前中から調査を始めてから数時間が経過し、もう夕方になりますが、スタッフと協議してもはっきりとした業績低迷の原因が見え来ないのに、もう日が暮れてきました。
我々も、成果を追い続けて珍しく疲れて来たので「今日は、資料を持ち帰って、整理して出直そう!」と提案して、帰る事にしました。
地下の駐車場から、近くの高速道路インターに向け車が向かい、最初の角に差し掛かった時「悔しいなぁ。何かを見落としてるんだよなぁ。」と、スタッフ共々、今まで居た大型ラブホテルを振り返りました。
その時、二人同時に「あっ!」っと声が出ました。
そうです、致命的な問題は外部(外構部)にあったのです。
そこには、今回の改装で作られた《真新しいモニュメント看板》が、ホテルからのスポット照明に輝いて聳え立っていました。
それなのに、料金看板や入口への誘導看板は、逆光となって見えません。
平田としたことが、超凡ミスを犯しました。
『売り上げ低迷の原因となる致命的欠陥』は館内にあると思い込んでいたのです。
実は、後でわかったのですが、この致命的欠陥は『明るい昼間には表れない』のでした。
正確に言えば『わかりにくい』のかもしれませんが、夜になれば一目瞭然の欠陥でした。
すぐに車をホテルに戻し、欠陥個所や善後策を調査し考察した結果!
・ホテル壁面からのスポット照明が明るすぎ、尚且つ、入館するお客さんに向かった逆光となりかなり眩しい。
・モニュメント看板も白地に黒色で文字を書いてあり、その上内部照明が明るいので、夜になるととても読みにくい。
・これだけ明るい照明が有りながら、道路の脇などを照らす足元照明が無くて、逆光とも相まって夜になると道路の境界が見えず車では走りにくい。
・駐車場に通じるスロープ車道も、相互通行なのに暗くて。相手のライトに照らされると眩しくて走れない。
等の欠陥が、すぐに判明しました。
確かにこれでは、お客様に来ては頂けないでしょう。
ハッキリ言えば、大きなモニュメント看板は不要です。
アレは取り外して、プライスプランを明確に読みやすい文字で表示するべきでしょう。
良く、設計士とかデザイナーが「高価で素敵な意匠看板」などを立てますが、アレは単なる「デザイナーの自己満足」なので、売り上げに寄与しません。
弊社は、この事実を纏めさらに改善策を『お困りだった件の雇われ社長』に提出し、施工管理を拝命して改善を行いました。
とは言っても、ホンの4日で300万円程度の軽微な施工で済みましたが、その効果は絶大であり、当初の売上予算をクリアするまで2カ月程度のスピード回復に成功しました。
弊社はその後も、運営管理コンサルタントを拝命致しました。