早朝からの朝食作りに、ほとほと疲れたラブホテル経営者からのご相談
こんにちは!
ラブホテル・レジャーホテル経営の専門コンサルタント(株)スパイラルの平田です。
今日は、ラブホテルでは良くやる「無料サービス」についてお話します。
当たり前に見える「無料サービス」も考え方を誤ると大きな問題が起きるので要注意なのです。
では、始まり、始まり~
とある郊外型大規模ラブホテル街の、ド真ん中に位置するラブホテルの経営者様から、
宿泊のお客様に無料で朝食をサービスしているが、
食べて貰えず困っている」
との相談です。
ホテルに伺って、そう嘆く経営者様から事情を聴くと「もう長い事、季節も考えて色んなメニューを開発するのですが、思ったより多くのお客様にオーダーが頂けず、せっかくオーダーが有ってお届けしても、半分くらいしか食べて貰えない事も多くって、中には手を付けて無い事も有って、情けなくってもう作るのが嫌になっているのですが、近隣の同業者は何処も無料朝食をやっているので、止めるに止められなくって困っています。何か良い策は無いか?」との事です。
皆さんのラブホテルでの同じような事は有りませんか?
結論から言ってしまうと、平田は大して喜ばれもしない事(この場合は無料朝食サービス)なんか
サービスにも宣伝にもならないから止めた方が良いと思います。
理由は、幾つかあります。
① 無料で出せる程度の料理で、お客様は喜ばない。
そりゃ色々とコストが掛かるんですから、無料では限度がありますよね。
でも、だからといって恋人同士でステキな時間を過ごした後で、タダだからって〔ショボイ食事〕って、いかがなモンでしょう。
「只だから、頼んでみよう」と考えて、翌朝の朝食を見たら「なんダー。ヤッパリ只だけの事はあるなー」ガッカリでは、忙しい思いして、お出ししている意味は無いでしょう。
② じつは、ものすごいコストが掛かっている。
皆さん、この時に材料費用だけを考えてはいけませんよ。
材料費は当然ですが、メニューを考えるにも人件費はかかります。
告知にも、費用はかかりますし、注文のやり取りだってフロントさんが忙しい合間を縫ってやるんです。
仕入れた材料は、検品して、開封して、整理して、保管するのです。
食器も買い替えも必要ですし、調理するにも人件費と光熱費がかかります。
調理した料理は、お部屋まで運ばなければならず、その後で誰かが洗い場まで運ばなければなりません。
もちろん誰かが洗浄して保管しなければならず、伝票だって整理が必要でしょう。
これ等にも人件費がかかります。
※これ等を全て経営者自らがやっていても、これは変わりません。
経営者には「経営をする」と言う重要な仕事があるのですゾ。
③ 無料の料理が出ると、有料の料理が売れなくなる。
この理由は二つ考えられます。
一つは「無料の料理を見て、有料の料理のレベルを想像する」からです。
つまり、期待されなくなると言う事です。
二つ目は「無料料理でも食べれば腹は膨れる」からです。
コストをかけて出している料理が、有料料理の注文数を減らすとしたら、調理に従事する人間のコストはどんどん経営者負担となるのです。
ですから、せめて材料費ぐらいは貰いましょうって事です。
もちろんレストランとは違って。椅子もテーブルも壁も床も天井も、ホテルの客室利用で得られる収益で賄われているのですから、提供する食品の価格を高くする必要はありません。
でも、かかるコストを食べた人から支払っていただかないと・・・・
④食べた人にかけたコストを、食べていない人から貰う必要が出てくる。
と言う矛盾が生まれてくる事になります。
つまり朝食を食べない、または、食べられない時間帯のお客様にとっては、割高になるのだけでなく、朝食は食べてもショボいモノしか出てこないのでは、繁盛する訳が有りません。
そして・・・とどめです。
⑤「無料での食事サービスをやっているから」という理由でホテルを選ぶ人は希!
よほどお金に困っている人でもなければ、それだけでホテルを選ぶ事は無いでしょう。
そのコストと時間で、ホテルを磨いた方が集客に繋がると思うのですが
いかがでしょう。
「近所の同業競合店がやっているから」なんて理由で、ビジネスコンセプトとは関係ない無料サービスであるとしたら・・・「止めちゃいましょう」って事になるのです。
彼に、上記の事を伝え、「ちゃんとした料金(材料費に見合う分)をしっかり貰って、美味しい料理を作るべきだ。」
「そうしないと近隣のラブホの中に埋もれちゃいますよ。」
と指導しました。
そうなのです。周辺のラブホテルが、そろって『周りと同じ事』をしていると、お客様にとっては『何処も同じ』と言う事になり、しまいには、お客の取り合いで『値段で勝負』とばかりにダンピング競争が始まるのです。
その悪魔の輪から抜け出すためには、同じ事ではなくオリジナリティの有るサービス企画を打ち出すべきなのです。
このホテルでは、その後専門の調理人を採用して、朝食のみならず全ての料理を入れ替えて提供する事にして、それなりに成果が上がったと聞いておりますが、
『ウチはそこまでできない』とお考えのラブホテル様には弊社が全てのお料理を考案して、
パートさんでも楽に作れるレシピ開発の提供
も承っておりますので、是非ご検討ください。
ラブホテル・レジャーホテル経営の専門コンサルタント(株)スパイラルの平田です。
今日は、ラブホテルでは良くやる「無料サービス」についてお話します。
当たり前に見える「無料サービス」も考え方を誤ると大きな問題が起きるので要注意なのです。
では、始まり、始まり~
とある郊外型大規模ラブホテル街の、ド真ん中に位置するラブホテルの経営者様から、
宿泊のお客様に無料で朝食をサービスしているが、
食べて貰えず困っている」
との相談です。
ホテルに伺って、そう嘆く経営者様から事情を聴くと「もう長い事、季節も考えて色んなメニューを開発するのですが、思ったより多くのお客様にオーダーが頂けず、せっかくオーダーが有ってお届けしても、半分くらいしか食べて貰えない事も多くって、中には手を付けて無い事も有って、情けなくってもう作るのが嫌になっているのですが、近隣の同業者は何処も無料朝食をやっているので、止めるに止められなくって困っています。何か良い策は無いか?」との事です。
皆さんのラブホテルでの同じような事は有りませんか?
結論から言ってしまうと、平田は大して喜ばれもしない事(この場合は無料朝食サービス)なんか
サービスにも宣伝にもならないから止めた方が良いと思います。
理由は、幾つかあります。
① 無料で出せる程度の料理で、お客様は喜ばない。
そりゃ色々とコストが掛かるんですから、無料では限度がありますよね。
でも、だからといって恋人同士でステキな時間を過ごした後で、タダだからって〔ショボイ食事〕って、いかがなモンでしょう。
「只だから、頼んでみよう」と考えて、翌朝の朝食を見たら「なんダー。ヤッパリ只だけの事はあるなー」ガッカリでは、忙しい思いして、お出ししている意味は無いでしょう。
② じつは、ものすごいコストが掛かっている。
皆さん、この時に材料費用だけを考えてはいけませんよ。
材料費は当然ですが、メニューを考えるにも人件費はかかります。
告知にも、費用はかかりますし、注文のやり取りだってフロントさんが忙しい合間を縫ってやるんです。
仕入れた材料は、検品して、開封して、整理して、保管するのです。
食器も買い替えも必要ですし、調理するにも人件費と光熱費がかかります。
調理した料理は、お部屋まで運ばなければならず、その後で誰かが洗い場まで運ばなければなりません。
もちろん誰かが洗浄して保管しなければならず、伝票だって整理が必要でしょう。
これ等にも人件費がかかります。
※これ等を全て経営者自らがやっていても、これは変わりません。
経営者には「経営をする」と言う重要な仕事があるのですゾ。
③ 無料の料理が出ると、有料の料理が売れなくなる。
この理由は二つ考えられます。
一つは「無料の料理を見て、有料の料理のレベルを想像する」からです。
つまり、期待されなくなると言う事です。
二つ目は「無料料理でも食べれば腹は膨れる」からです。
コストをかけて出している料理が、有料料理の注文数を減らすとしたら、調理に従事する人間のコストはどんどん経営者負担となるのです。
ですから、せめて材料費ぐらいは貰いましょうって事です。
もちろんレストランとは違って。椅子もテーブルも壁も床も天井も、ホテルの客室利用で得られる収益で賄われているのですから、提供する食品の価格を高くする必要はありません。
でも、かかるコストを食べた人から支払っていただかないと・・・・
④食べた人にかけたコストを、食べていない人から貰う必要が出てくる。
と言う矛盾が生まれてくる事になります。
つまり朝食を食べない、または、食べられない時間帯のお客様にとっては、割高になるのだけでなく、朝食は食べてもショボいモノしか出てこないのでは、繁盛する訳が有りません。
そして・・・とどめです。
⑤「無料での食事サービスをやっているから」という理由でホテルを選ぶ人は希!
よほどお金に困っている人でもなければ、それだけでホテルを選ぶ事は無いでしょう。
そのコストと時間で、ホテルを磨いた方が集客に繋がると思うのですが
いかがでしょう。
「近所の同業競合店がやっているから」なんて理由で、ビジネスコンセプトとは関係ない無料サービスであるとしたら・・・「止めちゃいましょう」って事になるのです。
彼に、上記の事を伝え、「ちゃんとした料金(材料費に見合う分)をしっかり貰って、美味しい料理を作るべきだ。」
「そうしないと近隣のラブホの中に埋もれちゃいますよ。」
と指導しました。
そうなのです。周辺のラブホテルが、そろって『周りと同じ事』をしていると、お客様にとっては『何処も同じ』と言う事になり、しまいには、お客の取り合いで『値段で勝負』とばかりにダンピング競争が始まるのです。
その悪魔の輪から抜け出すためには、同じ事ではなくオリジナリティの有るサービス企画を打ち出すべきなのです。
このホテルでは、その後専門の調理人を採用して、朝食のみならず全ての料理を入れ替えて提供する事にして、それなりに成果が上がったと聞いておりますが、
『ウチはそこまでできない』とお考えのラブホテル様には弊社が全てのお料理を考案して、
パートさんでも楽に作れるレシピ開発の提供
も承っておりますので、是非ご検討ください。