業者が見つからず修理も改装も出来ないと嘆くラブホテルのオーナー様からのご相談

こんにちは!
ラブホテル・レジャーホテル経営の専門コンサルタント(株)スパイラルの平田です。
今日は、ラブホテルでは良く起きる「業者喪失」についてお話します。
普通なら便利な業者さんも「取り扱い方」を誤ると厄介な問題が起きるので要注意なのです。
では、始まり、始まり~


とある、関西の大都市に位置するラブホテルのオーナーから、
「壊れた所とか物を修理しようにも、古くなった部屋を改装しようとしても、
人手不足だからと断られてしまって
何もできないで困っている。」
との相談です。

ホテルに伺って、社長室でオーナーからお話を伺うと
「この数年、空調やら換気扇、給排水管や浴室の設備に故障が増えてきて、その度に業者に連絡するのですが、何処からも『忙しいから他に当たって欲しい。』と断られるし、そんなこんなで、古くなった部屋の改装も進まなくて困っている。
何処かに引き受ける業者は居ないか?
居れば紹介して欲しい。」と言うご相談でした。

平田は、前にも同じような場面に出くわしたことが何回かあります。
その時は、既に運営改善コンサルタント契約を承ったお客さんの現場でしたが、幾つかのエアコンの修理を顧客様の業者名簿から見つけた業者様に依頼しようとしましたら、本件と同じ様に「今忙しいから、他に当たって下さい。」と詳しい話も聞かずに断られましたし、ロードサイドの看板が汚くなったままなのでメンテナンスを掲出した時の業者様に電話しても「ウチはやらないから・・・」と切られました。

また他の契約先現場でも、外壁に亀裂が有るから近隣の業者様に調査と修理に依頼をした時も「ウチはやらないよ。」とロクに説明も聞かないうちに断られました。
時には、最初に、弊社名を名乗り、修理箇所の説明もして、現場調査の為に日程も決めたのに、現場の住所を教えた途端に「あー。ウチはやらないね。他に当たって。」と電話を切られる事も有りました。

これら経験から、平田は『あのケースと殆ど同じだな』と感じたので、社長に「社長は、何で仕事を断ってくると思いますか?心当たりは有りませんか?」と質問してみました。

すると「今は業者が少ないのかねぇ。
前はこんな事は無かったからねぇ。
いつもアイミツ取ってから比較してねぇ。
多少は値切ってみてもやってくれたけどなぁ。」と仰っています。

平田は、これを聞いて
『あー!やっぱり。この社長もやらかしてたんだ。』
と解りました。

皆さんは、社長の何処に原因が有ったか解りますか?
では、この社長の回答を、分解して分析してみましょう。

① 今は業者が少ないのかねぇ。
それもあるかもしれませんが、それよりも依頼者が増えているのです。
要は、需要が供給を上まわる『売り手市場』になっているのです。

② 前はこんな事は無かったからねぇ。
市場はいつも刻々と変化していますが、気が付いていないようです。

③ いつもアイミツ取ってから比較してねぇ。
アイミツとは『相見積もり』の略で〔複数の引越業者に、同内容の見積もりを依頼すること〕を指します。
一般的に相見積もりを取るケースは、数年に一度とか、一生に一度の高額契約などをする時にすることが多く、例えば結婚式・葬式・不動産売買・引っ越しなどでは利用する方が多いですが、業務上で連続して発注するケースなどでは、発注先の状況や実績を調べた上で、すでに過去も発注しているので、相場観も見据えて依頼出来るので、法外な値段を吹っかけられる心配は無いため、一々相見積もりを取るケースはまれです。

④ 多少は値切ってみても
見積を値切るのは避けた方が良いですね。業者はその作業に当たり、どの材料資材と運搬や人員、駐車場費用さらには残存物の片づけや廃棄にかかる費用まで計算して見積もりを書きます。そこを値切ると言うのは「手を抜け」と言っているのと変わりません。
それならば、いっその事「〇〇〇円でこれをやってくれるか?」と依頼するべきでしょう。(※この方法を嫌う業者も居ます。)

⑤ やってくれたけどなぁ。
それは過去のお付き合いも有って、我慢していたのでしょうが、売り手市場の時代となって、もうそんな、アイミツだの比較だの、再交渉だの言っているお客より、値切らずに直ぐに発注してくれるお客様の方を優先するのは当然です。

それに、近隣の同業者は、同業組合などで顔見知りである場合も有って、
アイミツの情報なども駄々洩れになっている事も珍しく有りません。
他にも色々と、相見積もりやら再交渉をしない方が良い理由はあるのですが・・・

とにかく、この社長は「自分の行動が、業者離れを越して来た」
とは思っていないので、耳障りの悪い事は百も承知の上で、言葉を選びながらもはっきり端的に、以上の事(発注方法の間違い)を指摘しました。

その上で、「以上の事をご納得頂きまして、今後の発注方法を改めるとお約束頂けましたら、弊社が社長に代わって業者様達にそれぞれ連絡を取りまして、このご無礼をお詫びした上で
『今後は改善しますから、受注をお願いします。』
と交渉しますよと申し上げましたところ、
「あーそうしてくれたら、助かるなぁ。
  俺が電話してもよう話さんからなぁ。」
と言うので、これをお引き受けして、殆どの業者様にはご承諾を頂きました。

その後は、金額のそう高くないと思われる修理依頼などは、見積もせずに依頼するようになって、速やかな対処ができる様になり、結果的に長期間に亘り閉鎖している部屋もなくなり、改装工事も弊社のデザイナーが担当して近隣業者に施工していただく方法で、遅滞なく進むようになりました。
もちろん、この改善で機会損失もなくなり売り上げが改善されたことは言うまでも有りません。
株式会社スパイラル 平田 壯吉 代表取締役

平田 壯吉

スパイラルは、運営請負や人員派遣を行わず、ラブホテル経営相談一筋に、多数の繁盛ホテルを誕生させて参りました。
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