近隣のラブホテルが全面リニューアルを始めてビビッたオーナー様からのご相談
こんにちは!
ラブホテル・レジャーホテル経営の専門コンサルタント(株)スパイラルの平田です。
今日は、ラブホテルでは良く起きる「集客競争」についてお話します。
簡単に見える「戦力増強」もやり方を誤ると問題が起きるので要注意なのです。
では、始まり、始まり~
とある、日本海に面した地方都市郊外に位置するラブホテルのオーナー様から、
「近隣の同業ラブホテルが、経営者は同じですが、店舗名も一新して、
全面リニューアルに踏み切り、まるで新築のラブホテルとして生まれかわってオープンするので、
お客様を【根こそぎ奪われる】のではないか?!
「何か対抗する手段は無いだろうか?」との相談です。
現地に伺って、40代と思われる経営者から詳しいお話を伺うと
「もう半年程前に、すぐ近くの大型ラブホテルが急に店を閉めて、
全面リニューアルを始めました。
それまで、規模は違うけど部屋売上とかは、あまりウチと変わらなかったんですが・・・
全面リニューアルとは言っても外装も看板も、なんと店名まで変えて来たので、
「あーこれは新築みたいなものだな」って、
それで、やっぱり新しいラブホが出来れば、お客はそっちに行くし、あそこは規模も大きいから、
ウチのお客を根こそぎ持って行かれたらって心配で、それで何か対抗する方法って言うかキャンペーンとかリニューアルもって考えたんだけど、それ程にはお金もかけられないし・・・・」というご相談でした。
皆さんも、この状況でしたら不安になると言う方は多いでしょう。
でも「新しいラブホテルが出来れば、お客は流れていってしまう。」ってホントでしょうか?
確かに、新築のラブホテルが出来たら、その地域に存在する需要(お客様)を分け合う客室数が増えるのですから、そう言う事も考えられます。
しかし、顧客流出の本当の原因は、新しいホテルの出現とは違うところにあるのです。
それは、既存ラブホテルが時代のニーズや顧客の嗜好変化に付いて行けていない状態を放置してきた事です。
言い換えれば、お客様は「このホテルは、なんか今じゃない感じだし、ちょっと自分の趣味には合わないけど、
だからと言って、この辺ではそんな洒落たホテルは無いしなぁ。」と我慢して下さっていたのです。
そこに、新築のラブホテルが出来れば「あぁ、新しいアソコなら。きっと今風だし、俺(私)の趣味にも合うかも!」と期待して移動するのです。
だから言い方を変えれば、常に時代の趨勢や顧客層の嗜好変化をとらえて、ラブホテルとしてお客様のご支持を頂けるようにしていれば、
何も新しい良く解らない新築ラブホテルには行く必要は無く、
返って「リスクを冒してまで新しい場所に行く必要は無い」と考えて頂ける事でしょう。
また、料金について考えてみましょう。
ラブホテルを新築するには大金が掛かります。それも大型店舗となればなおさらです。
ラブホテル業もビジネスですから、儲けが出ないと存続できません。
しかし、大型店舗の全面リニューアルともなれば、工事期間の収入が無くなり、その上、営業再開後は、その工事に掛けた資金の回収(金融機関への返済)もしなければなりません。
となれば、それ程安価で販売する訳にも行かないので、どうしても閉鎖前よりは値上げするほか有りません。
さて、多少綺麗になって、今風にアレンジしたラブホテルでも、値上げすればその価値は当たり前になってしまいませんか?
言い方を変えれば
「大盛を発売しても、その分の値段が高いのなら魅力は無い」
って事です。
それに、そのホテルはリニューアル期間を全面閉鎖していたので、その間の顧客様達は行き場を失い近隣の他のラブホテルを利用していたに違いありません。
つまり、その顧客達の一部は、今はこのラブホテルに通っているのです。
※全面リニューアルをする時でも、全館閉鎖は損です。
だから、今ここでお客様のニーズに応え、時代遅れを取り戻しておけば、お客様は全面リニューアルを終えた〔件のラブホテル〕が開業しても、ここから戻る必要が無くなります。
幸い、更にお話を伺うと、そのリニューアルオープンはまだ三カ月以上も先の事です。
そこで、社長には次の項目を、
① 新築じゃなく改装だから、供給量が前より増えるわけではない。
② 敵はリニューアルに資金を掛けているから、料金を安くは出来ない。
③ ここからお客が逃げるのは、ここに問題点があるのが原因である。
④ まだ時間が有るから、早急に問題点を是正すれば顧客流出は防げる。
等をお知らせして、ご納得と御安心を頂きました。
その後、社長は弊社と経営改善コンサルタントをご契約され、店内に潜む問題点を可及的速やかに撲滅して、一部の室内デザインや誘導灯などの改良を急ぎ、全面リニューアル物件のオープンを迎えましたが、意匠改善の成果なのか以前より利用者数が増加する傾向にあり、大きな打撃を感じる場面は有りませんでした。
ただし、改善準備もしなかった近隣他社のラブホが、壊滅的な打撃を被った事は言う迄も有りません。
ラブホテル・レジャーホテル経営の専門コンサルタント(株)スパイラルの平田です。
今日は、ラブホテルでは良く起きる「集客競争」についてお話します。
簡単に見える「戦力増強」もやり方を誤ると問題が起きるので要注意なのです。
では、始まり、始まり~
とある、日本海に面した地方都市郊外に位置するラブホテルのオーナー様から、
「近隣の同業ラブホテルが、経営者は同じですが、店舗名も一新して、
全面リニューアルに踏み切り、まるで新築のラブホテルとして生まれかわってオープンするので、
お客様を【根こそぎ奪われる】のではないか?!
「何か対抗する手段は無いだろうか?」との相談です。
現地に伺って、40代と思われる経営者から詳しいお話を伺うと
「もう半年程前に、すぐ近くの大型ラブホテルが急に店を閉めて、
全面リニューアルを始めました。
それまで、規模は違うけど部屋売上とかは、あまりウチと変わらなかったんですが・・・
全面リニューアルとは言っても外装も看板も、なんと店名まで変えて来たので、
「あーこれは新築みたいなものだな」って、
それで、やっぱり新しいラブホが出来れば、お客はそっちに行くし、あそこは規模も大きいから、
ウチのお客を根こそぎ持って行かれたらって心配で、それで何か対抗する方法って言うかキャンペーンとかリニューアルもって考えたんだけど、それ程にはお金もかけられないし・・・・」というご相談でした。
皆さんも、この状況でしたら不安になると言う方は多いでしょう。
でも「新しいラブホテルが出来れば、お客は流れていってしまう。」ってホントでしょうか?
確かに、新築のラブホテルが出来たら、その地域に存在する需要(お客様)を分け合う客室数が増えるのですから、そう言う事も考えられます。
しかし、顧客流出の本当の原因は、新しいホテルの出現とは違うところにあるのです。
それは、既存ラブホテルが時代のニーズや顧客の嗜好変化に付いて行けていない状態を放置してきた事です。
言い換えれば、お客様は「このホテルは、なんか今じゃない感じだし、ちょっと自分の趣味には合わないけど、
だからと言って、この辺ではそんな洒落たホテルは無いしなぁ。」と我慢して下さっていたのです。
そこに、新築のラブホテルが出来れば「あぁ、新しいアソコなら。きっと今風だし、俺(私)の趣味にも合うかも!」と期待して移動するのです。
だから言い方を変えれば、常に時代の趨勢や顧客層の嗜好変化をとらえて、ラブホテルとしてお客様のご支持を頂けるようにしていれば、
何も新しい良く解らない新築ラブホテルには行く必要は無く、
返って「リスクを冒してまで新しい場所に行く必要は無い」と考えて頂ける事でしょう。
また、料金について考えてみましょう。
ラブホテルを新築するには大金が掛かります。それも大型店舗となればなおさらです。
ラブホテル業もビジネスですから、儲けが出ないと存続できません。
しかし、大型店舗の全面リニューアルともなれば、工事期間の収入が無くなり、その上、営業再開後は、その工事に掛けた資金の回収(金融機関への返済)もしなければなりません。
となれば、それ程安価で販売する訳にも行かないので、どうしても閉鎖前よりは値上げするほか有りません。
さて、多少綺麗になって、今風にアレンジしたラブホテルでも、値上げすればその価値は当たり前になってしまいませんか?
言い方を変えれば
「大盛を発売しても、その分の値段が高いのなら魅力は無い」
って事です。
それに、そのホテルはリニューアル期間を全面閉鎖していたので、その間の顧客様達は行き場を失い近隣の他のラブホテルを利用していたに違いありません。
つまり、その顧客達の一部は、今はこのラブホテルに通っているのです。
※全面リニューアルをする時でも、全館閉鎖は損です。
だから、今ここでお客様のニーズに応え、時代遅れを取り戻しておけば、お客様は全面リニューアルを終えた〔件のラブホテル〕が開業しても、ここから戻る必要が無くなります。
幸い、更にお話を伺うと、そのリニューアルオープンはまだ三カ月以上も先の事です。
そこで、社長には次の項目を、
① 新築じゃなく改装だから、供給量が前より増えるわけではない。
② 敵はリニューアルに資金を掛けているから、料金を安くは出来ない。
③ ここからお客が逃げるのは、ここに問題点があるのが原因である。
④ まだ時間が有るから、早急に問題点を是正すれば顧客流出は防げる。
等をお知らせして、ご納得と御安心を頂きました。
その後、社長は弊社と経営改善コンサルタントをご契約され、店内に潜む問題点を可及的速やかに撲滅して、一部の室内デザインや誘導灯などの改良を急ぎ、全面リニューアル物件のオープンを迎えましたが、意匠改善の成果なのか以前より利用者数が増加する傾向にあり、大きな打撃を感じる場面は有りませんでした。
ただし、改善準備もしなかった近隣他社のラブホが、壊滅的な打撃を被った事は言う迄も有りません。